はじめに
快適なWi-Fi環境を求めて、アクセスポイントを増設した経験はありますか?しかし、増設によってネットワークに不具合が発生する可能性があることをご存知でしょうか?
本記事では、アクセスポイント増設時に起こりやすいIPアドレス重複の問題と、その対策方法について解説します。
1. アクセスポイント増設で起こるIPアドレス重複
アクセスポイントを増設すると、同じネットワークに複数のアクセスポイントが存在することになります。各アクセスポイントにはそれぞれ固有のIPアドレスが割り当てられるのですが、設定ミスや機器の不具合によって、同じIPアドレスが複数のアクセスポイントに割り当てられてしまうことがあります。
2. IPアドレス重複によるネットワーク不具合
IPアドレス重複が発生すると、以下の様なネットワーク不具合が発生する可能性があります。
- 通信速度の低下
- 接続が不安定になる
- 機器がインターネットに接続できない
- エラーメッセージが表示される
最悪の場合、ネットワーク全体がダウンしてしまうこともあります。
3. IPアドレス重複を防ぐための対策
IPアドレス重複を防ぐためには、以下の対策が有効です。
- DHCPサーバーの設定を確認するDHCPサーバーは、ネットワーク上の機器にIPアドレスを自動的に割り当てる役割を担っています。DHCPサーバーの設定を確認し、IPアドレスプールが十分な広さに設定されていることを確認しましょう。
- アクセスポイントの設定を確認する各アクセスポイントの設定を確認し、IPアドレスが重複していないことを確認しましょう。
- ネットワークスキャナーを利用するネットワークスキャナーを利用して、ネットワーク上の全機器のIPアドレスを確認することができます。IPアドレス重複がないかどうかを確認するのに役立ちます。
4. まとめ
アクセスポイントを増設することは、Wi-Fi環境を改善する有効な手段です。しかし、IPアドレス重複などの問題が発生すると、ネットワークに不具合が発生する可能性があります。
アクセスポイントを増設する前に、上記で紹介した対策を実施し、IPアドレス重複を防ぐようにしましょう。