はじめに
近年、クラウドサービスの利用が急速に拡大しています。その利便性から、企業や個人にとってなくてはならない存在となりました。しかし、その一方で、情報漏洩のリスクも高まっています。
本記事では、最新のクラウドサービスにおける情報漏洩の脅威と対策について解説します。
1. クラウドサービスにおける情報漏洩の脅威
クラウドサービスにおける情報漏洩の脅威は、大きく以下の3つに分類されます。
- サイバー攻撃
- 標的型攻撃
- SQLインジェクション
- ランサムウェア攻撃
- 内部不正
- 不正アクセス
- 情報の持ち出し
- 誤操作
- 設定ミス
- アクセス権限の設定ミス
- データの公開範囲設定ミス
2. クラウドサービスにおける情報漏洩の事例
近年、クラウドサービスにおける情報漏洩の被害が相次いでいます。以下に、代表的な事例をご紹介します。
- 2021年3月:大手電機メーカーが利用していたOffice 365に不正アクセスがあり、取引先情報や個人情報が流出
- 2020年12月:インターネット関連サービス企業が利用していたクラウド型営業システムに不正アクセスがあり、個人情報などが流出
- 2020年11月:大手通信事業者が利用していたクラウドストレージサービスに設定ミスがあり、顧客情報約900万件が閲覧可能状態に
3. クラウドサービスにおける情報漏洩対策
クラウドサービスにおける情報漏洩対策には、以下の3つのポイントがあります。
- セキュリティ対策の強化
- 最新のセキュリティ対策ソフトを導入する
- 定期的にセキュリティパッチを適用する
- 強固なパスワードを設定する
- 多要素認証を導入する
- 利用者教育
- 情報セキュリティに関する教育を実施する
- 情報漏洩に関するリスクを認識させる
- 安全な情報取扱方法を指導する
- サービス事業者の選定
- 情報セキュリティ対策がしっかりしているサービス事業者を選ぶ
- 契約内容を慎重に確認する
- 定期的にサービス事業者の監査を実施する
4. まとめ
クラウドサービスは、便利なツールであると同時に、情報漏洩のリスクも伴います。情報漏洩対策をしっかりと行い、安全に利用することが重要です。
参考資料